ごあいさつ

東京学芸大学は2015（平成27）年に学部を改組し、いわゆるゼロ免課程（教員養成系学部の免許取得を必須としない課程）を発展的に解消して、教育支援課程を新たに立ち上げました。2019（平成31）年3月に最初の卒業生を送り出しました。

学校と広い意味での教育を支える人材を養成することは、東京学芸大学が戦後に新制大学として設置されて以来の理念、すなわち有為の教育者を養成するという目的に含まれているものですが、知識基盤社会の一層の高度化・複雑化が進む中で、教育はその目的も方法も新しいものに生まれ変わりつつあります。学習者の主体性が強調され、学校はじめ多様な学びの場には教員やカウンセラー等の専門職ばかりでなく、地域・家庭を含め、さまざまな関係者が交じり合って学習者の学びを支える場となっていくでしょう。多様な学びの場が、既に認められた価値のある知識・技能を伝達することから、制度や施設の枠組みを超えて個々の学習者の学びそのものの目的設定や新たに獲得すべき価値の発見・創出を支える場になりつつある現在、教育の仕事は多岐にわたります。多様化する社会において学校の中で学習者の学びに寄り添うだけでなく、学校には欠けている学習資源を調達すること、学校の外にある学習資源を学校と結びつけること、学校の外に別の形の学びの機会をつくること、これまで学校とは直接的な接触を持って来なかった組織・団体に教育という社会的役割を担うことについて理解を持ってもらい、そのために必要な調整を行うこと、など、学校教員とも協働してこれらの役割を担う人材を養成することが、教育支援課程の目的です。

これまでも教育マインドを持った本学の卒業生たちの多くが、人材の養成と管理といった、組織にとってそのパフォーマンスを高めるための基盤的な課題に取り組ませていただいてきました。次世代を育てる教育とそれを支援する役割・作業についての知識と経験、技能と意欲を持った本学の学生たちは、変化する社会と組織の中でさまざまな人々と協働し、多様な人的交流の中から新しい経済的・社会的価値を創出することに、大いに貢献してくれるはずです。東京学芸大学の教育支援課程の卒業生たちに、また教員養成課程から教職以外の職を求める学生たちに、これまで以上に活躍の機会を提供してくださることをお願い申し上げます。

副学長（学部教育・学生支援担当）濵田 豊彦

教育支援職とは？

東京学芸大学が新たに設置した教育支援課程で展開している「教育支援職」とは、子どもに限らず、社会を構成するすべての人々の「学び」の支援に関わる仕事のことです。

教育行政・学校事務はもちろん、民間企業等の多様な業務の中に本来的にこの教育支援業務が含まれています。また、企業・組織・団体等の中には、教育支援を目的として設立されていたり、近年新たに、教育支援をその社会的責任の一端として取り組んでおられる所も出てきています。さらに、自らこういった組織を立ち上げることを企図している学生もおります。

有為の教育者を養成することを目的としている東京学芸大学としては、教員養成だけでなく、この教育支援職を志す学生のキャリア形成を支援しています。

採用・求人・インターンシップ情報の提供について

本学では、令和３年4月から株式会社ディスコが提供するキャリア支援クラウドサービス『キャリタスUC』を導入し、求人情報、インターンシップ情報を学生にリアルタイムに公開することにしました。つきましては求人情報を配信いただくにあたり、キャリタスUCのご登録をお願いいたします。

OB・OG名簿の提出のお願い

平素より本学学生の就職への支援を賜り誠にありがとうございます。本学では志望先選びや業界・企業研究のために、就職活動を行う学生にOB・OG訪問を推奨しています。また、卒業・修了生とのつながりをより一層強化したくご協力いただけますと幸いです。

ご提出方法について

本学の様式を下記よりダウンロードできますのでご活用ください。企業･団体様で独自に名簿や様式等をお持ちの場合は、それをご利用いただいても構いません。OB・OG名簿は、郵送・メール・FAXで受け付けております。

「東京学芸大学出身者名簿」

個人情報の保護について

キャリア支援課にて本学学生（卒業生を含む）のみに対して公開します。閲覧希望学生に対しては本人確認を行い、OB・OG情報の目的外使用の禁止、第三者への提供の禁止、公開の禁止の条件を付して閲覧しています。

企業向け発行物

『採用のための大学案内2023』

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